ロート製薬の情報漏えいでは、約280万人全員のクレジットカード情報が漏れたわけではありません。
顧客管理情報の対象は2,797,545人で、カード番号・有効期限を含む通話音声の対象は9,715人と、別の区分で公表されています。
「昔通販を使った自分も対象なのか」「電話注文したカードは止めるべきか」と不安な人向けに、個別案内の確認方法、3つの対象期間、カード明細の見方、偽メールへの対処まで順番に整理します。
ロート製薬の情報漏えいで自分が対象か確認する方法
最初に確認したいのは、約280万人全員のクレジットカード情報が漏えいしたわけではないという点です。
ロート製薬が2026年11月6日に公表した内容では、顧客管理システムの対象者2,797,545人と、カード番号・有効期限を含む通話音声の対象者9,715人は別の区分です。
「通販を使ったことがあるけれど、自分も含まれるのだろうか」と不安な場合は、人数だけで判断せず、個別案内と電話利用歴を順番に確認してください。
約280万人と9,715人の違いから自分の対象範囲を確認する
約280万人にあたる2,797,545人は、顧客管理システムから氏名・住所・電話番号の全部または一部を不正取得された対象者です。
一方の9,715人は、クレジットカード番号と有効期限を含む通話音声が不正取得された対象者を指します。
| 区分 | 対象人数 | 対象となった情報 |
|---|---|---|
| 顧客管理システム | 2,797,545人 | 氏名・住所・電話番号の全部または一部 |
| カード情報を含む通話音声 | 9,715人 | クレジットカード番号・有効期限を含む通話音声 |
2,797,545人と9,715人を足して「被害者は2,807,260人」と考えることもできません。
ロート製薬の公表内容では2つの対象者集団がどの程度重複しているか示されていないため、人数は別々に理解する必要があります。
ニュースで「約280万人」と「カード情報9,715人」を続けて見ると、約280万人分のカード情報が流出したように感じてしまいますよね。
実際には、カード番号と有効期限を含む通話音声の対象者は9,715人と公表されています。
また、ロート製薬はセキュリティコードやパスワードなどの認証情報を取得・保存しておらず、今回の不正取得情報にも含まれていないと説明しています。
個別案内・電話利用歴・公式窓口の順で対象か確認する
自分が対象か確認するときは、まずロート製薬から郵送やメールなどの個別案内が届いていないか確認します。
対象者には順次個別案内が行われているため、郵便物と通常の受信箱だけでなく迷惑メールフォルダまで確認するのが第一歩です。
次に、ロート製薬の通信販売へ電話注文や問い合わせをした記憶がある場合は、後ほど紹介する3つの対象期間と利用時期を照らし合わせます。
たとえば、「去年電話で注文した気がするけれど、いつだったか覚えていない」という場合は、注文確認メールやスマートフォンの通話履歴が確認材料になります。
それでも判断できなければ、ロート製薬が案内している専用ダイヤル0120-610-654へ問い合わせる方法があります。
受付時間は9時から18時までで、土曜・日曜・祝日も受け付けています。
メールが届いていないことだけを理由に「自分は対象外」と決めつけないでください。
通知の見落としなども考えられるため、心当たりがあり判断できない場合は公式窓口から確認するのが安全です。
電話注文・問い合わせでカード情報が対象になる条件
カード情報について確認したい人は、まず電話を利用した時期を見る必要があります。
ロート製薬が公表したカード情報を含む通話音声の対象期間は連続した1年間ではなく、3つに分かれています。
ただし、対象期間中に電話しただけでカード番号や有効期限の漏えいが確定するわけではありません。
カード情報を含む通話音声の対象期間は3つある
不正取得された通話音声のうち、カード番号・有効期限を含む対象者9,715人に関係する期間は次の3つです。
| 区分 | 対象期間 |
|---|---|
| 期間1 | 2025年9月10日~11月16日 |
| 期間2 | 2025年12月9日~2026年3月22日 |
| 期間3 | 2026年8月21日~9月5日 |
「2025年9月から2026年9月までずっと対象だった」という意味ではなく、不正取得された通話音声がこの3期間に該当するという公表内容です。
そのため、電話を利用した覚えがある人は、まず日付がいずれかの期間に重なるか確認してください。
なお、対象となる通話は電話注文だけに限られません。
ロート製薬は、通信販売に関する商品問い合わせや注文などの通話音声が対象になったと説明しています。
「注文はしていないけれど、商品について電話で聞いたことがある」という人も、該当期間に利用していないか確認しておくと判断しやすくなります。
対象期間中に電話した全員のカード情報が漏れたわけではない
3つの期間内に電話していたとしても、それだけで自分のカード情報が不正取得されたと確定するわけではありません。
公式発表で示されている9,715人は、カード番号・有効期限を含む通話音声の対象者です。
つまり、「期間内に電話した人の総数=9,715人」という意味でもありません。
ここは数字だけを見ると混同しやすいところです。
対象期間は自分が該当する可能性を絞り込む材料であり、最終的な対象確認は個別案内や公式窓口で行うのが確実です。
金曜の夜にニュースを見て、「この時期に電話した気がする。カードを今すぐ止めるべきかな」と焦る場面もあるでしょう。
その場合も、期間だけで漏えいを断定せず、個別案内を確認したうえで必要な対応へ進んでください。
カード情報の対象者には、ロート製薬から2026年9月以降の利用明細を確認するよう案内されています。
漏えいした情報とカード利用者が今すぐやること
ロート製薬の情報漏えいでは、対象者によって漏えいした可能性がある情報が異なります。
氏名・住所・電話番号などの顧客管理情報と、カード番号・有効期限を含む通話音声は分けて確認する必要があります。
カード情報の対象者は、2026年9月以降の利用明細を確認し、不審な請求があればカード会社へ連絡するのが優先です。
漏えい対象は氏名・住所・電話番号と一部のカード番号・有効期限
顧客管理システムから不正取得された情報は、氏名・住所・電話番号です。
ただし、2,797,545人全員について3項目すべてが取得されたわけではなく、対象者によって一部のみの場合があります。
カード情報については、9,715人の通話音声にクレジットカード番号と有効期限が含まれていました。
セキュリティコードやパスワードなどの認証情報は、今回の不正取得情報に含まれていないとロート製薬は説明しています。
そのため、「カード情報が漏れたなら、ログイン用パスワードまで全部変えないと危険」と一律に判断する必要はありません。
一方で、氏名・住所・電話番号は詐欺メールや不審な電話などに悪用される可能性があります。
たとえば、帰宅後に知らない番号から「情報漏えいの確認です」と電話がかかってきたら、内容がもっともらしくても、その場で個人情報を伝えないことが大切です。
漏えいした情報の種類によって、確認すべきリスクも変わると考えてください。
2026年9月以降の明細確認とカード会社への相談を優先する
カード情報の対象者に対して、ロート製薬は2026年9月以降のカード利用明細を確認するよう案内しています。
明細を見るときは、請求総額だけではなく、利用日・利用店名・金額・支払方法まで確認します。
- 利用した覚えのない日付がないか
- 知らない店舗名やサービス名がないか
- 少額でも身に覚えのない決済がないか
- 一括払い・分割払いなど支払方法に違和感がないか
「数百円だから見覚えがなくても大丈夫だろう」と流さず、小さな請求も確認してください。
身に覚えのない請求を見つけた場合は、カード裏面などに記載されたカード会社の正規窓口へ速やかに連絡します。
カードの利用停止や再発行が必要かどうかも、自己判断だけで決めずカード会社へ相談してください。
ロート製薬は、対象となったカードの再発行について、顧客に費用負担が生じないようカード会社へ依頼しています。
今すぐ全員がカードを解約するのではなく、対象通知と明細を確認したうえでカード会社の案内に従うのが基本です。
偽メールや不審請求など二次被害を防ぐ方法
情報漏えいそのものだけでなく、事件に便乗したフィッシングや詐欺にも注意が必要です。
「あなたのカードが漏えいしました」と書かれたメールが届くと、焦ってリンクを押したくなるかもしれません。
連絡が本物か分からないときは、メールやSMSのリンクを使わず、公式サイトやカード会社の正規窓口から確認してください。
メールやSMSのリンクからカード情報や認証情報を入力しない
情報漏えい後は、実際の事件名を使って個人情報を入力させようとする偽メールやSMSに警戒します。
ロート製薬は、本件への対応を理由に暗証番号やパスワードなどの再提供を求めることはないと説明しています。
「本人確認のため暗証番号を入力してください」「安全確認のためパスワードを送ってください」といった連絡には応じないでください。
メールの差出人名やロゴが本物らしく見えても、それだけでは正規の連絡とは判断できません。
朝の通勤中に「本日中に確認しないとカードを停止します」といったSMSが届いても、急かされるままリンクを開かないことがポイントです。
確認が必要なら、検索結果の広告やメール内リンクではなく、普段利用している公式アプリや公式サイトから入り直します。
カード番号・暗証番号・パスワードを入力させる画面へ誘導された場合は特に警戒してください。
身に覚えのない請求はカード会社の正規窓口へ連絡する
不審な請求を見つけた場合は、請求元へ直接連絡する前にカード会社へ相談する方法があります。
カード会社では、状況に応じて不正利用の確認、カードの利用停止、再発行などの対応につなげられます。
連絡先はメールやSMSに書かれた電話番号ではなく、カード裏面や公式アプリなどで確認した正規の窓口を使ってください。
利用通知サービスを提供しているカード会社なら、有効にしておくと新しい決済に気づきやすくなります。
ロート製薬は2026年11月6日時点で、本件に起因すると考えられる不正利用などの二次被害は確認されていないと公表しています。
ただし、「現時点で確認されていない」ことは、今後も不正利用が起きないという保証ではありません。
しばらくはカード明細と不審な連絡の両方を確認し、異変があれば早めに正規窓口へ相談してください。
ロート製薬の情報漏えいで確認すべきポイントまとめ
ロート製薬の情報漏えいで最初に押さえたいのは、約280万人全員のクレジットカード情報が漏れたわけではないという点です。
顧客管理システムの対象者は2,797,545人で、氏名・住所・電話番号の全部または一部が不正取得されました。
一方、カード番号・有効期限を含む通話音声の対象者は9,715人であり、2つの人数を単純に足して被害者総数とすることはできません。
自分が対象か不安な場合は、まずロート製薬からの郵送やメールなどの個別案内を確認し、電話を利用した人は3つの対象期間とも照らし合わせてください。
通知が見当たらなくても、それだけで対象外とは断定せず、判断できない場合は公式の専用窓口へ確認してください。
カード情報の対象者は2026年9月以降の利用明細を確認し、身に覚えのない請求があればカード会社の正規窓口へ連絡します。
不審なメールやSMSが届いてもリンクから手続きせず、公式サイトやカード会社の正規窓口から確認することが二次被害を防ぐポイントです。
ロート製薬は2026年11月6日時点で本件に起因すると考えられる二次被害を確認していませんが、当面はカード明細と不審な連絡の両方をチェックしておくと安心です。

