木へんに葉のつくりを持つ「楪」という漢字、その読み方や意味は何だろうか？
木へんに葉のつくりを持つ「世＋木」という組み合わせの漢字である「楪」の読み方は謎めいています。
なぜなら、この漢字に含まれる「世＋木」の意味が明確でないからです。
「楪」という漢字自体が日本で用いられていないかと言えば、そうではありません。
実際、苗字として使われている場合もあります。
そこで今回は、「楪」の読み方や意味、その成り立ち、
そして関連する単語や名前についてまとめてみました。
「楪」は普段の会話ではあまり使われることがないかもしれませんが、
名前に使われることもある漢字です。
そのため、間違いがないように一緒に確認してみましょう！
きへんに葉(世+木)「楪」の読み方とは？
「楪」は「木へんに葉」と書かれる漢字ですが、
その正しい読み方は何でしょうか？
それでは、「楪」の読み方を含めた基本情報を見てみましょう。
| 漢字 | 楪 |
| 部首：偏(へん) | 木(きへん) |
| 部首：旁(つくり) | 世＋木 |
| 音読みなし | ヨウ、チャ、チョウ、ジョウ、ショウ |
| 訓読み | ゆずりは |
つまり、「木へんに葉(世＋木)」と書かれる「楪」という漢字の読み方は、
「ゆずりは、ヨウ、チャ、チョウ、ジョウ、ショウ」と覚えれば問題ありません。
人名（名字）に使われる際には「楪(いずりは)」と読まれることもあるので、
名前を間違えないようにしましょう！
「楪」の意味は2つあります
「楪」という漢字の意味には二つあります。
まず一つ目は、ユズリハ科の常緑高木を指すことが多いです。
それに加えて、木製の小皿を指す意味でも使われることがあります。
また、「楪」という漢字は他の漢字で表されることもあるので、
この点も抑えておくと良いでしょう。
例えば、
| 杠
譲葉 弓弦葉 |
など、これらも「ユズリハ」という意味で書かれることがあります。
「楪」とはどんな植物
「楪（ゆずりは）」とは何かについて探ってみましょう。
最初に、「楪」の花言葉とその生態について見ていきましょう。
花言葉
「楪」の花言葉は以下の通りです。
| 若返り
世代交代 譲渡 |
これらはすべて、
「新しい葉が出てから古い葉が落ちる」という特徴から派生したものと考えられます。
形態・生態
「楪」の分布を見ると、
日本では福島県や関東地方から西の本州、四国、九州、そして沖縄に生息しています。
海外では、朝鮮半島南部や中国の中部から南西部にも自生しています。
生態について
「楪」は中高木に分類され、高さは4mから10mほどになります。
幹は直立し、上部は多く枝分かれしています。
また、常緑樹でありながら、春には古い葉が落ちて新しい葉と入れ替わります。
葉は互生し、枝先にらせん状に集まってつき、葉身は垂れ下がります。
花期は春から初夏にかけてで、前年の枝から4cmから8cmの総状花序を出し、
小さな花をたくさんつけます。
常緑樹でありながら「春に古い葉が落ちて新しい葉と入れ替わる」という特徴が、
「楪」の名前の由来です。
楪は名前にしようするには制限がある？
まず、楪を使った苗字・名字は以下の3つが確認されています。
| 楪(ゆずりは、いずりは)
楪葉(ゆずりは) 楪一(ゆずいち) |
これらの名字は全国的に希少であり、出会う機会は限られるかもしれません。
では、下の名前としては使用できるのでしょうか？
法律によれば、結論は「下の名前には使用できない」となっています。
これは法律で定められた漢字の使用範囲による制約です。
まとめ
今回の内容をまとめると以下のようになります。
音読み：ヨウ、チャ、チョウ、ジョウ、ショウ
訓読み：ゆずりは
漢字の意味：ユズリハ科の常緑高木、木製の小皿
今回は、「木へんに葉(世＋木)」という漢字について解説しました。
楪という漢字はあまり一般的ではない印象を持ちますが、
法律があるので、下の名前には使用できないことがその理由の一つかもしれませんね。
