柏餅の葉っぱは食べる?食べれない?理由と地域によって違う風習をご紹介! | ふつ~の主婦ブログ

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柏餅の葉っぱは食べる?食べれない?理由と地域によって違う風習をご紹介!

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端午の節句に楽しまれる柏餅。

柏の芳香が素晴らしく、味わい深いですね!

 

そんな柏餅の葉っぱは、単なる香りを楽しむためのものであり、

食べるべきではないのでしょうか?

それとも、桜餅の葉っぱと同じく柏餅の葉っぱも食べられるのでしょうか?

 

今回は柏餅の葉っぱについて、食べられるのか?とその理由、

地域ごとの異なる慣習をご紹介します。

 

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柏餅の葉っぱは食べる?食べれない?

結論から言います。

柏餅の葉っぱは基本的には食べません。

 

柏の葉っぱは主にお餅に香りを与え、風味を向上させるために使われるのもので、

直接の摂取は想定されていません。

 

柏餅の葉を食べても有害な成分は含まれていませんが、

非常に頑丈な葉っぱのため葉脈の筋が口に残る可能性があります。

 

また、葉っぱの青臭さも感じられるかもしれません。

これらの理由から、美味しい柏餅と餡子の味や食感を損なう可能性があります。

 

従って、柏餅の葉っぱは基本的には食べません。

 

柏餅の葉っぱを食べるのは避けた方が良い理由

葉が厚くて硬く、食感が不快

・多くが中国などからの輸入品

これが柏餅の葉を食べない方が良い理由です。

 

食感が悪い

柏餅の葉っぱは分厚く、硬く、筋があります。

 

桜餅のように塩漬けして食べることを意図したものではなく、

食べる際にくせがあり、消化にも不向きです。

特に小さな子供や高齢者、胃腸が弱い方は注意が必要です。

 

市販の柏餅では、コストを削減するために

柏の葉っぱの模様を印刷したビニールで包まれたものがあります。

誤って食べないようにご留意ください。

 

輸入品が主流

柏餅に使用される葉っぱの大部分は、中国や韓国などからの輸入品です。

カシワは近畿地方よりも西では希少で、

主に輸入に頼っています。

 

輸入品は基準を満たしており、残留農薬などの検査が厳格ですが、

気になる場合は摂取を控えた方が賢明です。

 

保存処理がされていることがある

 葉は輸入品ゆえ、保存性を向上させるために、

塩分などの保存料が使用されることがあります。

 

製造工程で保存料が不十分に洗い流されなかた場合、

葉に残存する可能性があります。

 

微量ならば健康に深刻な影響を及ぼすことはありませんが、

依然として積極的にお勧めするものではありません。

 

柏餅の葉を食べる習慣は地域によって異なる?

サルトリイバラやミョウガの葉ならば摂取可能

西日本で製造された柏餅は、

サルトリイバラの葉を使用している場合、

その葉を食べることができます。

 

若い葉は軽く茹で、水にさらしてあく抜きを施し、

おひたしや和え物、炒め物などに調理できます。

 

また、ミョウガも若い芽ならば食べることができます。

 

その他

・オーブントースターで焼き、焦げ目をつける

・電子レンジで加熱してサクサクにする

 

などのレシピも存在しますが、

使用されている葉が食用に適しているか、

本来の目的が食用でない葉が使われていないかを確認することが重要です。

 

 

柏餅の葉っぱは何種類ある?

柏餅の包装には「カシワ」または「サルトリイバラ」の葉が使われます。

もともとカシワの葉は食器やお菓子の器として使われていました。

 

「かしわ」という表現も、「炊葉(かしぎば)」から派生した言葉だと言われています。

「炊葉」とは、食べ物を包む葉っぱのことを指します。

 

柏餅の起源は江戸時代にさかのぼります。

江戸で広く行われるようになったのは徳川九代将軍家重から十代将軍家治の時代です。

 

初夏まで古い葉が落ちないカシワの葉は、「子孫繁栄(家系が途切れない)」の縁起をかついで、

端午の節句に食べられるようになりました。

 

やがて、端午の節句に柏餅を供える習慣が全国に広がりました。

ブナ科のカシワの葉でくるまれる柏餅は主に関東圏で見られ、

カシワの木が少ない地域では「サルトリイバラ」などの葉で包まれた餅が

柏餅として広まりました。

 

他にも、ホオノキ、ミョウガ、ナラガシワ、コナラなどが使われる地域もあります。

最近では、カシワの葉が輸入されるようになり、カシワの葉でくるまれた柏餅が一般的となっています。

 

近畿より西では、「かしわもち」の他に、「しばもち」、「ちまき」、「おまき」などと呼ばれることもあります。

包み方も、「くるむ」または「はさむ」ことがあります。

つまり、市販の柏餅に使用されている葉っぱは主にブナ科のカシワの葉です。

 

地域によってお餅の中身は異なる?

葉っぱの違いが分かったところで、お餅の具材についてですが、

江戸時代に誕生した当初は味噌餡が一般的だったようです。

 

今では味噌餡も存在しますが、小豆餡が主流ですよね。

ただし、京都の一部地域では白味噌餡を使用することもあるそうです。

 

それにより、葉っぱに包まれると中身が小豆餡なのか、

味噌餡なのか判別が難しくなります。

 

裏が内側に包まれているものは小豆餡

表が内側に包まれているものは味噌餡

という葉っぱの向きで確認できるようになっています!

 

他にも地域によって異なる習慣はあるの?

端午の節句において、関東地方では柏餅を食べ、関西地方ではちまきを好んでいる傾向があります。

この風習の由来は、5月5日にちまきを食べる習慣が奈良時代に中国から伝わったことにあります。

中国では子供が誠実で尊い人物に成長することを願ってちまきを子供に食べさせました。

この風習は当時の都があった関西に伝播し、ちまきを食べる習慣が奈良から西日本へ広まりました。

 

このようにして、関西では端午の節句にちまきが広く受け入れられるようになりました。

一方で、江戸時代の武家社会に発祥する食べ物として柏餅は一般的になりました。

 

当時の幕府が関東にあったため、関東地方で柏餅が主流となりました。

食文化の形成は、食べ物が誕生した当時の都の位置や歴史などに影響を受けていることがわかります。

 

柏餅の葉の重要性とは?

食べられないことが判明した柏の葉。

先ほど述べた通り、柏の葉は柏餅に香りを与え風味を高めるためだけのものなのでしょうか?

実は、それだけではありません!

柏の葉で巻くことによって他にもさまざまな効果がありました。

 

乾燥を防ぐ

江戸時代から存在する柏餅ですが、当時はラップなどがなかったですよね。

ラップで包まなければ、翌日にはお餅が硬くなり乾燥してしまいます。

 

しかし、柏の葉で包むと、ラップの代わりになり乾燥を防ぐことができます。

 

殺菌効果

 

柏の葉にはオイゲノールという成分が含まれています。

このオイゲノールには殺菌効果があります。

 

ラップ同様、江戸時代には冷蔵庫もなかったですよね。

そこで殺菌作用のある柏の葉で包むことで柏餅を新鮮な状態に保ちやすくなったとされています。

 

包み紙の代わり

柏餅は柏の葉で包むとしっかりとくっつき、簡単には剥がれません。

もし柏の葉がなければ、お皿や手にくっついて不快なことになります。

そのため、柏の葉で包むことでお皿や手を汚さずに済むようになっています。

 

柏餅の葉っぱを他のもので代替可能?

『柏餅の葉っぱ』を代替することは可能です。

代替物を使用する場合、もはやそれを『柏餅』と呼ぶことはできないかもしれませんが、ご家庭でそのまま『柏餅』と呼んでも問題ないでしょう。

 

『柏餅の葉っぱ』の代替品として

サルトリイバラの葉

朴の葉

ミョウガの葉

などが考えられます。

 

また、食べることができない代わりに、『柏の葉』の模様がデザインされたビニール製の包装がスーパーなどで販売されています。

これを使用する際には、『誤飲』しないように充分に注意してください。

 

まとめ

今回は柏餅の葉っぱについて、食べられるのか?とその理由、

地域ごとの異なる慣習をご紹介しました。

 

子供の健やかな成長を願って、素敵な子供の日をお迎えください。

 

 

 

 

 

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