言偏(ごんべん)に京と書かれた「諒」という漢字が存在します。
例えば、「諒解」という言葉に使用され、しばしば「了」と同じ意味を持つ漢字です。
この記事では、漢字「諒」に焦点を当てて解説します。
「諒」の読み方
漢字「諒」の音読みは「リョウ」です。
同時に、「諒」の訓読みは「まこと(に)」「あき(らか)」となります。
「諒」の意味
漢字「諒」には、「まこと」という意味が込められています。
「諒(まこと)」とは、「言葉や行動において、真実であること」という意味を持ちます。
これは「誠実」とも類似した意味合いですね。
さらに、漢字「諒」には「思いやる」や「明らかにする」といった意味も含まれています。
漢字「諒」の成り立ち
「諒」という漢字は、「言葉が明確であり、偽りがない」
という意味を込めています。
この意味は、漢字が「言(ことば)」と「京(あきらかな意)」の
2つから成り立っているからです。
「言」は言葉そのものを表す漢字であり、
「京」はまことや明らかにする意味があります。
要するに、「京」という字に「言」を組み合わせることで、
真実の言葉や明確な表現を示す漢字として形成されています。
従って、「諒」は真実の言葉や明確な表現を象徴する漢字と言えます。
「諒」を含む熟語・言葉について
「諒」が使われる熟語や言葉をご紹介します。
「諒闇」の解説:読み方と意味
「諒闇」は「りょうあん」または「ろうあん」と読まれます。
この言葉は、「天皇・天子が父母の喪に服するときの部屋や、その期間」を指します。
「諒陰」、「亮闇」、「亮陰」、「梁闇」とも表記されます。
「諒解」の解説:読み方と意味
「諒解」は「りょうかい」と発音されます。
通常、「了解」と同じ意味で用いられ、
「相手の行動や言葉を理解して、承知すること」を指します。
「諒察」の解説:読み方と意味
「諒察」は「りょうさつ」と読まれます。
この言葉は、「相手の事情や立場などを思いやること」を意味します。
「了察」とも表記されることがあります。
「諒恕」の解説:読み方と意味
「諒恕」は「りょうじょ」と読まれます。
この言葉は、「相手の事情や立場などを思いやって許すこと」を指します。
文語的な表現であり、「諒恕を願う」といった使い方があります。
「諒承」の解説:読み方と意味
「諒承」は「りょうしょう」と発音されます。
この言葉は、「事情をくんで納得すること。承知すること」を意味します。
例えば、「その提案を諒承する。」といった文脈で使われます。
「諒する」の解説:読み方と意味
「諒する」は「りょうする」と読まれます。
この表現は、「やむを得ないので認める。」という意味を持ちます。
例えば、「その事情を諒する。」といった文脈で用いられます。
「諒」を含む言葉は、
・他者への配慮
・状況の理解
という意味合いが多く込められています。
全体的に、「諒」という漢字が登場する際には、相手を思いやる態度や
相手の事情を理解する姿勢を表す使い方がされます。
「諒承」と「了承」の違いについて
「諒承」と「了承」の違いは、
「諒」が当用漢字表に掲載されなかったことに起因しています。
かつては「諒承」が一般的でしたが、
「諒」が当用漢字表に含まれなかったため、
「了承」と表記されるようになりました。
従って、以前は「諒承」ではなく「了承」、
そして「諒解」ではなく「了解」が一般的であったことがあります。
これは案外単純な事実ですね。
まとめ
「言偏(ごんべん)」に「京」の漢字「諒」は、
音読みは「リョウ」です。
また、訓読みは「まこと(に)」「あき(らか)」となります。
由来は「言葉が明確で偽りがない」という意味を内包しています。
日常の表現に登場する「諒」を以下に挙げます。
諒解:状況を理解し納得すること
諒承:相手の申し出や事情を理解し、承知すること
「諒」を含む言葉は、「他者への配慮」や「状況の理解」
といった意味が含まれています。
「諒承」が「了承」に変わった背景には、
「諒」が当用漢字表に含まれていなかったことが挙げられます。
日常での使用や文章作成時において、
「諒」を適切に用いるための知識として、ぜひ参考にしてくださいね。