中国からの着信に対する通話料金についての心配が増えています。
結論
日本国内であれば基本的に通話料金はかかりません。
これらの電話は、詐欺や嫌がらせが目的であり、
折り返しをする必要もありませんよ。
この記事で詳しく説明していきますね。
中国からの着信の背景と仕組みは?なぜそんな電話がくるのか?
中国からの詐欺電話は、
主に日本在住の中国人を標的にしています。
これらの電話を受けると、
着信番号には中国の国番号である「+61」が表示されます。
電話に出てしまっても、通話料金は発生しませんが、
詐欺に巻き込まれる可能性があるため無視することが重要です。
固定電話の場合、電話番号が表示されず、分からないこともありますが、
相手の中国語の声が聞こえたら速やかに電話を切ることをおすすめします。
出てしまった場合は以下のような詐欺に注意が必要です。
中国語のガイダンスに注意!
電話を受けると、しばしば中国語の案内が流れます。
相手は中国警察や中国大使館の名を使っています。
案内には、
「重要な支払いに関するお知らせがあります。オペレーターと話す場合は〇を押してください」
といった内容が含まれ、多くの人が操作してしまいます。
オペレーターに繋がると、
- ビザに問題が発生した
- 中国で口座が詐欺に使用されている
- 還付金を支払うのに料金がかかる(還付金詐欺)
などといった理由でお金を要求されます。
これはオレオレ詐欺の中国版とも言えるものです。
この詐欺は中国語で行われるため、中国語が分からない人は主な標的ではありませんので焦らなくても大丈夫です。
これらの詐欺目的ではなく、日本人に対する単純な嫌がらせ電話の場合もあります。
単純な嫌がらせ電話にご注意を!
日本人を標的とした嫌がらせ電話には、さまざまな手法があります。
例えば、
- 中国語で文句を言われる
- 無音のまま
- 出たらすぐに切られる
といった悪質なパターンが見られます。
これらの電話は、
主に社会問題に対する不満やクレームが背景にあるとされています。
しかし、これらの電話が一般家庭や店舗にかけられても解決にはならないことがほとんどです。
その動機や目的が理解できないのが謎ですね。
国際ワン切り詐欺にご用心!
ワン切りをして、こちらから折り返しの電話を待つパターンも見られます。
これは利益を得るための電話で、日本からの着信料で収益を得る手法です。
この詐欺は主に電話会社と協力して行われると考えられています。
このような場合、折り返しをかけると高額な通話料が発生します。
したがって、ワン切りされて気になっても、決してかけ直さないようにしましょう。
電話に出てしまったけど大丈夫?
中国からの電話に出てしまった場合、以下のようなリスクが考えられます。
新たな詐欺ターゲットになる
- この人は詐欺電話を相手にしてくれる
- 詐欺にかかってくれそう
と思われると、詐欺のターゲットにされる危険があります。
新しい詐欺電話や詐欺メールが届く可能性がありますので、
しっかりと相手をしないようにしましょう。
通話料がかかる可能性も
中国からの電話に出た場合でも、通常は料金は発生しません。
ただし、例外もあります。
たとえば、海外にいる間や、受けた側が通話料を支払う発信である場合(コレクトコールなど)など、料金を支払う必要が生じることもあります。
コレクトコールの場合は初めにコレクトコールである旨の案内があります。
その際に着信料を払うことを了承すると料金が発生します。
確実に知り合いからのコレクトコールと分かっている場合以外はコレクトコールを了承しないように注意しましょう。
この場合、着信料として料金が請求される可能性があります。
面白半分で電話に出ると高額な着信料を請求されることがありますので
注意しましょう。
中国からの電話への適切な対処方法
中国からの電話への適切な対処方法をご紹介します。
折り返し電話は厳禁
中国からの着信があっても、決して折り返し電話をかけないようにしましょう。
折り返し電話をすると、自身に通話料金が請求されます。
各キャリアの中国宛の通話料金は以下の通りです。
ドコモ:中国宛の通話 30秒ごとに49円
au:中国宛の通話 30秒ごとに55円
ソフトバンク:中国宛の通話 30秒ごとに99円
固定電話:6秒ごとに14円
かけ直しの場合、通話料は確実に自身に請求されるため、注意が必要です。
無視が最善の策
中国からの電話がかかってきた場合、無視することが最も効果的です。
彼らは大量に電話をかけており、
相手がどこにかけたかを理解していないため、
無視すれば他の人に順番が回ります。
ただし、特定の対象に執着している場合は何度かけてくることもありますが、
徹底的に無視すればやがて止まります。
根本的な解決策
無視しても何度も着信がある場合の対策をご紹介します。
国際電話の着信拒否設定
契約キャリアと相談して、国際電話の着信を拒否するオプションを追加することができます。
月に数百円の追加料金がかかる場合もありますが、
不快な電話を避けたい場合には価値があります。
キャリアのカスタマーサービスには157番があり、通話は無料です。
スマホ機能での簡易的な着信拒否設定
コールセンターでの設定が必要ない場合、
スマートフォンの端末設定で簡単に着信拒否設定を行うこともできます。
Androidスマートフォンの場合は機種によって異なりますので、
公式ホームページを参照してください。
<iPhoneの場合の手順は以下の通りです。>
- 電話アイコン(緑色の受話器マーク)をタップします。
- 中国からの着信番号を表示します。
- 電話番号の横の(i)インぽメーションボタンをタップします。
- 「この発信者を着信拒否」を選択します。
- 該当の番号を着信拒否リストに追加します。
これにより、該当する番号が着信拒否リストに追加されます。
また、「不明な発信者を消音」に設定することで、
登録されていない電話番号からの着信音を消音することも可能です。
「設定アイコン」から「電話」を選択し、「不明な発信者を消音」をONにします。
これにより、スマートフォンは電話帳に登録されていない番号からの着信時に音を鳴らしません。
自分で設定できるので一度試してみてください。
固定電話相談窓口/詐欺対策窓口
公的な相談窓口があります。
国際電話不扱いセンター
固定電話にかかってくる中国からの国際電話に悩んでいる場合、
国際電話不扱いセンターに相談してみましょう。
固定電話の中国からの国際電話を停止する国際電話不扱いセンターがあります。
海外との電話を不要とする場合は、発信・受信を無償で一時停止できます。
国際電話不扱いセンターの電話番号は0120-210-364で、通話は無料です。
受付時間は平日の9:00から17:00までです。
警視庁のウェブサイトでも、この方法が推奨されています。
詐欺相談ダイヤル
詐欺に遭ったら、相談しよう!
中国からの電話に出てしまった場合の対処法を紹介します。
専門家に無料相談できる詐欺相談専用ダイヤルがあります。
相談内容によって、適切な対応や相談先を案内してもらえます。
まずは、詐欺の可能性がある場合には詐欺相談専用ダイヤルを利用しましょう。
詐欺相談ダイヤル:#9110
警察でも、電話de詐欺相談ダイヤルが提供されています。
電話de詐欺相談ダイヤル:0120-494-506
(平日の午前8時30分から午後5時15分まで)
対面で話をしたい場合は、最寄りの警察署でも相談できますよ。
NTT東日本の迷惑電話対策センター
NTTでも、中国からの迷惑電話に対処するためのセンターが用意されています。
NTTの固定電話をお使いの方は、このセンターを利用してみてください。
外国からの迷惑電話に悩むお客様からの問い合わせや相談を受け付ける窓口はこちらです。
NTT迷惑電話対策センター:0120-325-263
(平日・土日祝日9:00~17:00、年末年始を除く)
中国とのつながりがある場合、完全に拒否することは難しいかもしれません。
しかし、海外との関係がない場合は、着信拒否設定を行うことで問題を解決できます。
また、スマートフォンの操作で着信をブロックすることも可能です。
電話番号がわかっている場合は、通話を拒否するリストに登録することで、
電話がかかってこないようにできます。
状況に応じて判断してくだしね。
焦らなくて大丈夫です。
プロに相談しましょう。
まとめ
中国からの電話に対する対処法
中国からの電話のほとんどは詐欺です。
基本的に、着信に出ない方が安全です!
あまりにも頻繁にかかってくるときは着信拒否もしくは詐欺の相談窓口に相談しましょう。
くれぐれも、遊び半分で折り返しをしないようにしてくださいね!