第四種郵便の植物種子等郵便物なら、対象となる種子や苗などを50g以内73円から発送できます。
ただし、植物なら何でも送れるわけではなく、重量は原則1kg以内で、サイズや開封状態にも条件があります。
普通扱いでは土日休日の配達や標準追跡がなく、メルカリでも匿名配送にはならないため注意が必要です。
この記事では、2026年11月1日調査時点の料金、サイズ、植物の梱包方法、到着日数、追跡・補償、メルカリ利用時の注意点までまとめます。
「送料は抑えたいけれど、植物を安全に届けたい」という人が、自分の取引に第四種郵便が合うか判断できる内容です。
第四種郵便とは?植物を安く送れる条件を結論から確認
第四種郵便とは、一定の条件を満たす郵便物を通常より安い料金で送れる制度で、園芸では主に植物種子等郵便物として種子や苗を発送するときに利用します。
植物種子等郵便物は50g以内73円から利用でき、重量は原則1kgまでです。
「植物なら何でも送れるの?」と迷いやすいところですが、判断の軸は植えるための植物かどうかにあります。
栽植用の種子・苗・苗木・茎・根が対象
植物種子等郵便物の対象になるのは、植物の種子、苗、苗木、茎、根などのうち、栽植の用に供するものです。
簡単にいうと、「受取人が植えたり育てたりするためのものか」で考えると分かりやすくなります。
たとえば、家庭菜園用の種子や育成するための苗、発根や栽培を目的とした茎や根は、この考え方に当てはまります。
一方で、食べることだけを目的とした野菜や、飾るための加工済み植物まで一律に対象になるわけではありません。
金曜の夜にメルカリで苗が売れ、「これも第四種で送って大丈夫かな」と梱包を始める前に迷ったら、まず栽植目的かどうかを確認してください。
ドライフラワーのように通常は植える用途ではないものは、植物種子等郵便物の対象とは考えにくいため、判断に迷う場合は郵便局で確認するのが安全です。
植物種子等郵便物は、植物という名称だけで判断するのではなく、用途まで含めて条件を満たしているかを見る制度です。
送料は50g73円からで植物種子等は1kgまで
植物種子等郵便物の送料は、2026年11月1日の調査時点で50g以内73円からです。
100g以内なら130円、500g以内なら342円、1kg以内なら602円となっており、軽い種子や苗では送料をかなり抑えやすくなります。
| 重量 | 第四種郵便の送料 |
|---|---|
| 50g以内 | 73円 |
| 100g以内 | 130円 |
| 500g以内 | 342円 |
| 1kg以内 | 602円 |
「小さな苗なのに、箱に入れると送料が高くなる」と困っている人にとって、第四種郵便の料金体系は大きなメリットがあります。
植物種子等郵便物は1kg以内であれば、距離ではなく重量区分を基準に送料が決まります。
ただし、土や水分を含んだ苗は見た目以上に重くなることがあります。
梱包材を含めた完成状態で1kgを超えると、この重量条件から外れるため、発送直前の計量が欠かせません。
なお、第四種郵便は植物だけのために設けられた制度ではありません。
通信教育用郵便物、点字郵便物や特定録音物等郵便物、学術刊行物郵便物なども第四種郵便に含まれ、園芸で使う植物種子等郵便物はその中の一つです。
第四種郵便の料金・サイズ・開封ルール
第四種郵便で植物を送るときは、送料だけでなく重量・サイズ・開封状態の3点を発送前に確認します。
植物種子等郵便物は最大1kg、長辺60cm以内、長さ・幅・厚さの合計90cm以内が基本です。
料金が安くても条件を外れればそのまま利用できないため、梱包を完成させてから確認すると失敗を減らせます。
50gから1kgまでの送料と定形外郵便との差額
植物種子等郵便物の料金は重量ごとに細かく設定されており、400gを超える部分は100gごとに52円ずつ加算されます。
| 重量 | 第四種郵便 |
|---|---|
| 50g以内 | 73円 |
| 75g以内 | 110円 |
| 100g以内 | 130円 |
| 150g以内 | 170円 |
| 200g以内 | 210円 |
| 300g以内 | 240円 |
| 400g以内 | 290円 |
| 500g以内 | 342円 |
| 600g以内 | 394円 |
| 700g以内 | 446円 |
| 800g以内 | 498円 |
| 900g以内 | 550円 |
| 1kg以内 | 602円 |
第四種郵便の強みは、植物を定形外郵便の規格外で送る場合と比べると分かりやすくなります。
| 重量例 | 第四種郵便 | 定形外郵便・規格外 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 50g | 73円 | 260円 | 187円安い |
| 100g | 130円 | 290円 | 160円安い |
| 150g | 170円 | 390円 | 220円安い |
| 500g | 342円 | 660円 | 318円安い |
| 1kg | 602円 | 920円 | 318円安い |
たとえば500gなら、第四種郵便は342円、定形外郵便の規格外は660円で、差額は318円です。
苗を何件も発送する人なら、1件ごとの差が小さく見えても、発送数が増えるほど合計送料には大きな差が出ます。
軽いのに厚みがある種子や苗は、第四種郵便の料金メリットを得やすい商品です。
ただし、第四種郵便は送料だけを比べて選ぶサービスではありません。
到着までの日数や追跡、補償、匿名性まで必要な取引では、安さより別の配送条件を優先したほうがよい場合があります。
長辺60cm・3辺合計90cm以内で内容確認できる状態にする
植物種子等郵便物の最大サイズは、長さ60cm以内かつ長さ・幅・厚さの合計90cm以内です。
「苗が細長いから大丈夫そう」と見た目だけで判断せず、箱や容器に入れた完成状態で測ってください。
| 確認項目 | 基本条件 |
|---|---|
| 重量 | 1kg以内 |
| 長さ | 60cm以内 |
| 長さ・幅・厚さの合計 | 90cm以内 |
| 包装 | 内容物を確認できる開封状態 |
もう一つ見落としやすいのが、第四種郵便物は原則として開封した状態で差し出すという条件です。
これは「必ず決まった形の小窓を作る」という意味ではなく、中身を確認できる状態にしておくという考え方です。
透明な容器やペットボトルを植物発送に利用する例があるのも、株を保護しながら内容を確認しやすくできるためです。
ペットボトルは日本郵便が指定する専用容器ではないため、容器を使えば自動的に第四種郵便として認められるわけではありません。
梱包を完全に密閉して中身が確認できない状態にすると、第四種郵便の条件確認ができなくなるため注意が必要です。
小さな種子を送る場合は、最大サイズだけでなく最小サイズにも決まりがあります。
一般的な形状では長さ14cm、幅9cmが基本ですが、規定より小さくても6cm×12cm以上の耐久力があるあて名札を付ける特例があります。
サイズ・重量・内容確認の3点を梱包後にまとめて確認してから差し出すと、窓口で条件違反に気づく失敗を防ぎやすくなります。
初めて植物を第四種郵便で送る場合や、開封方法に迷う場合は、完全に封をしてしまう前に郵便局で確認すると進めやすいです。
第四種郵便で植物を送る梱包方法と発送手順
第四種郵便で植物を送るときは、植物を傷めないことと、内容物を確認できる状態にすることの両方がポイントです。
種子と苗では必要な保護方法が違うため、中身に合わせて保湿や固定の方法を変えます。
発送直前には梱包材を含めた重量を量り、サイズと開封状態も確認してから差し出します。
種子・抜き苗・挿し穂を乾燥や折れから守る梱包方法
種子は、配送中に袋から飛び出したり、水濡れで傷んだりしないように小袋などでまとめてから外装に入れます。
軽い種子は送料を抑えやすい一方で、梱包材を増やしすぎると重量区分が変わることがあります。
必要な保護は残しつつ、過剰に重い資材を使わないことが料金を抑えるコツです。
抜き苗や挿し穂は、輸送中に株が動いて葉や茎が傷まないよう、根元や株の周囲を固定します。
「乾燥が心配だから、たっぷり水を含ませておこう」と考えたくなりますが、水分が多すぎると重量が増え、蒸れにつながることがあります。
保湿は植物の状態に合わせ、濡らせば濡らすほどよいという考え方は避けてください。
植物を守るためには、乾燥対策だけでなく箱や容器の中で動かない固定も必要です。
- 種子は飛び出しや水濡れを防げる袋にまとめる
- 抜き苗は根元を保護し、株が内部で動かないよう固定する
- 挿し穂は茎や葉が折れにくい位置で支える
- 水分を加える場合は重量と蒸れにも注意する
ペットボトルや透明容器を使って、株の保護と内容確認を両立させる発送例もあります。
容器の種類よりも、植物が中で動きにくく、第四種郵便として内容を確認できる状態になっているかを優先します。
ペットボトルなどは専用の指定資材ではないため、使っただけで第四種郵便の条件を満たすわけではありません。
梱包後に計量して郵便局から発送するまでの流れ
植物を梱包したら、発送前に重量、サイズ、内容確認のしやすさをまとめて確認します。
苗そのものは軽くても、容器や緩衝材、水分を加えると想像以上に重くなることがあります。
キッチンスケールなどで途中まで量って安心するのではなく、宛名を付けた発送時の完成状態で計量するのが基本です。
発送までの流れは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 植物の状態に合わせて保湿や保護をする
- 容器の中で動かないように固定する
- 内容物を確認できる状態で外装を整える
- 梱包後の重量とサイズを確認する
- 宛名と差出人情報を記載する
- 第四種郵便の植物種子等郵便物として差し出す
水曜の夜に苗を梱包し、翌朝そのまま持ち込めるよう準備するとしても、最後の計量だけは省かないほうが安心です。
50gや100gの境目を少し超えるだけでも送料区分が変わります。
初めて利用する場合や、対象植物・包装方法に迷う場合は、郵便局の窓口で内容を確認してもらう方法が安全です。
第四種郵便は窓口利用だけに限定された制度と断定することはできませんが、植物発送では対象条件や重量をその場で確認できる利点があります。
第四種郵便の日数・追跡・メルカリ利用の注意点
第四種郵便を普通扱いで送る場合、標準の追跡番号は付かず、土日休日の配達も原則ありません。
そのため、生きた植物では送料だけでなく、発送曜日や到着までの時間も含めて配送方法を選ぶ必要があります。
メルカリで利用する場合は匿名配送ではない点も、出品前に確認しておきたい条件です。
普通扱いは土日休日の配達がなく追跡も標準では付かない
第四種郵便物は、日本郵便のお届け日数案内では大型郵便物に含まれます。
普通扱いの大型郵便物は、土曜日、日曜日、休日の配達が原則ありません。
そのため、木曜や金曜に差し出すと、発送先や暦によっては植物が包装内にいる時間が長くなる場合があります。
「金曜に発送しておけば週末には届くだろう」と思っていると、想定より到着が遅れることがあるため注意が必要です。
第四種郵便の到着日数は一律ではなく、発着地や発送日によって変わります。
普通扱いでは追跡番号も標準では付きません。
発送した記録を残したい場合は、特定記録を210円追加する方法があります。
| 方法 | 追加料金 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 普通扱い | なし | 基本料金で発送 |
| 特定記録 | 210円 | 引受けを記録 |
| 簡易書留 | 350円 | 引受け・配達を記録し、5万円までの実損額を補償 |
| 一般書留 | 480円から | 詳細な送達記録と損害要償額に応じた補償 |
| 速達 | 250gまで300円、1kgまで400円 | 配送を速める |
追跡、補償、速さはそれぞれ別の機能なので、一つ付ければすべて解決するわけではありません。
特定記録は発送記録を残すための選択肢ですが、書留と同じ補償が付くサービスではありません。
補償を重視するなら簡易書留や一般書留、輸送時間を短くしたいなら速達というように、目的で選び分けます。
速達は土日休日も配達対象になるため、週末の滞留を避けたい植物では候補になります。
メルカリでは匿名配送にならず高価な植物は別配送も比較する
メルカリで第四種郵便を利用することはできますが、第四種郵便そのものはメルカリ便ではないため、通常は匿名配送になりません。
匿名配送に対応しているのは、らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便、梱包・発送たのメル便です。
第四種郵便を使う場合は、取引画面で購入者の住所を確認し、その宛先へ直接発送します。
メルカリは、メルカリ便以外で送る場合について、返送時のトラブルを防ぐため出品者の住所と氏名も記載するよう案内しています。
匿名で取引したい人にとっては、この違いは送料より先に確認すべきポイントです。
出品画面を作っているときに「できるだけ送料を安くしたい」と第四種郵便を選んでも、購入者が匿名配送を希望していれば条件が合いません。
商品説明や取引メッセージで、第四種郵便は匿名配送ではなく、普通扱いでは土日休日の配達や標準追跡がないことを事前に伝えておくと認識違いを減らせます。
高価な植物の場合も、送料の安さだけで第四種郵便を選ぶのは慎重に判断してください。
普通扱いには書留のような補償が標準で付かないため、未着や配送中のトラブルへの備えを重視するなら別の方法も比較します。
匿名性を優先するならメルカリ便、発送記録が必要なら特定記録、補償が必要なら書留、速さを優先するなら速達というように考えると選びやすくなります。
第四種郵便は送料・速さ・安心のどれを優先するかで選ぼう
第四種郵便は、安価で軽い植物を送料重視で送るときに使いやすい方法です。
一方、匿名性や追跡、補償、到着までの速さを優先する取引では、別の配送方法や追加サービスを選ぶほうが目的に合います。
最後は送料だけを見るのではなく、植物の価格や季節、配送距離まで含めて決めるのがポイントです。
安価で軽い植物なら第四種郵便が向いている
種子や軽い抜き苗など、植物種子等郵便物の条件を満たす品を低コストで送りたい場合は、第四種郵便が有力な選択肢です。
50g以内73円、500g以内342円、1kg以内602円という料金なので、定形外郵便の規格外と比べて送料を抑えられるケースがあります。
特に「商品価格に対して送料をできるだけ小さくしたい」という軽量植物の発送と相性がよいです。
たとえば、数百円の種子を販売したのに送料だけで商品価格に近い金額がかかると、出品者にも購入者にも負担感が残ります。
第四種郵便なら、対象条件を満たす軽い植物では、この送料負担を抑えやすくなります。
ただし、普通扱いでは土日休日の配達が原則なく、標準の追跡番号も付きません。
送料を最優先できる商品なのか、それとも到着速度や安心感まで必要なのかを発送前に分けて考えてください。
| 発送条件 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 安価で軽い種子・苗 | 第四種郵便を検討 |
| 週末をまたぐのを避けたい | 速達または休日配達のある配送を検討 |
| 発送記録が欲しい | 特定記録を検討 |
| 補償を重視したい | 書留や補償のある配送を検討 |
| メルカリで匿名にしたい | メルカリ便を検討 |
真夏や厳冬期、遠距離への発送では、送料が安くても輸送時間による植物への負担が大きくなることがあります。
生きた植物の場合は、「一番安い方法」ではなく「今回の植物を無理なく届けられる方法」で選ぶほうが失敗を減らせます。
急ぎ・追跡・補償・匿名性を求めるなら別の方法を選ぶ
第四種郵便の弱点は、追加サービスや別の配送方法を使うことで補えます。
到着を急ぐなら速達、発送した記録を残したいなら特定記録、補償が必要なら簡易書留や一般書留という選び方です。
メルカリで住所を相手に知らせたくない場合は、第四種郵便ではなく匿名配送に対応したメルカリ便を選びます。
土曜の朝に高価な苗が売れ、「送料は抑えたいけれど、連休中ずっと箱の中にあるのは心配」と感じる場面なら、第四種郵便の基本料金だけにこだわる必要はありません。
植物の価格が高くなるほど、数百円の送料差より追跡や補償の有無を優先する意味が大きくなります。
- 送料を最優先するなら第四種郵便
- 到着速度を優先するなら速達を検討
- 発送記録を残したいなら特定記録
- 補償を重視するなら書留や補償付き配送
- 匿名性を優先するならメルカリ便
特定記録は引受けを記録するサービスで、書留のような補償を付けるものではありません。
追跡と補償を同じものとして扱わず、何が必要なのかを切り分けて選んでください。
第四種郵便を使うか迷ったら、まず「栽植用の対象物か」「1kg以内か」「内容確認できる包装か」を確認します。
そのうえで、発送曜日、植物の価格、匿名性、追跡、補償を見れば、自分の取引に合う方法を判断しやすくなります。
第四種郵便は、条件に合う植物を低コストで送るための選択肢として使い、必要な安心まで含めて配送方法を決めましょう。

