LINEを使っていると、ある日突然トーク画面に現れる「AIボタン」。便利そうに見える反面、「間違えて押してしまう」「位置が邪魔すぎる」と不満の声が急増しています。この記事では、そんなLINEのAIボタンを非表示にできるのか?という疑問に対し、最新情報をもとにわかりやすく解説。現時点での削除可否、誤操作を減らす工夫、そして今後の対応策まで、実践的な内容をお届けします。
この記事でわかること:
- LINEのAIボタンの正体と出現条件
- 現時点で非表示・削除ができるのかの結論
- 誤タップを減らす実践的な対策方法
- 今後のアップデートに期待するためのアクション
LINEのAIボタンとは?その正体と出現条件
LINEのトーク画面に突如現れた「AIボタン」に、多くのユーザーが困惑しています。
特に事前の通知や案内もなく、急に表示され始めたことで「何これ?」「邪魔すぎる!」という声も多数。
このセクションでは、まず「AIボタンって何?」「なぜ出てくるの?」といった基本情報を整理していきましょう。
表示される条件や、まだ出ていない人との違いについてもわかりやすく解説します。
LINE AIボタンって何に使うもの?
2025年に突如として登場した「LINE AIボタン」は、トーク画面の入力欄右側に現れる、いわば“LINE版生成AIの入り口”のようなものです。正式には「LINE AIトークサジェスト」という新機能の一部として搭載されており、ユーザーの入力や会話の流れに応じて、AIが自動で返信文を提案してくれるというのが最大の特徴です。
このボタンをタップすると、「今のトークに対してどんな返しをすればいいのか?」をAIが判断し、短め・長め、カジュアル・フォーマルなど複数のパターンで返答文を自動生成してくれます。さらに、相手のメッセージに適したスタンプの提案や、入力した文の“口調変換(例:敬語→ため口)”など、これまでのLINEにはなかった高機能な補助機能も搭載されています。
一見すると非常に便利そうなAI機能ですが、問題なのはその配置場所とUI(ユーザーインターフェース)設計です。AIボタンは、トーク入力欄のすぐ右、つまり「送信ボタン」「スタンプボタン」「+メニュー」などと並んで表示されるため、ちょっと手が滑っただけでAIが勝手に起動してしまうケースが頻発しているのです。
加えて、LINEユーザーの中には「このAI機能自体を使う予定がない」「使い方がよくわからない」という方も少なくありません。意図せずタップしてしまい、画面が切り替わったり返信候補が出てきたりといった動作にストレスを感じてしまうのも無理はありません。つまり、現状のAIボタンは“高機能だけど求められていない”“便利そうに見えて誤作動を招く”という、歓迎されにくい新機能として認識されてしまっているのが実情です。
なぜ急に出てくる?出現の条件とは
「ある日突然、トーク画面にAIボタンが現れた…」という声が多く寄せられていますが、このAIボタンが表示されるのには、明確な“出現条件”が存在します。
まず第一に、LINEアプリのバージョンが最新版であることが前提条件です。2025年以降のアップデートで順次このAI機能が追加されており、アプリが古いままだとAIボタン自体が表示されません。iOS・Android問わず、App Store/Google Playから最新バージョンへアップデートすることで、ようやく対象ユーザーにAI機能が解放されます。
次に、LINEアプリ内の「設定」→「LINEラボ」→「LINE AIトークサジェスト」をONにする必要があります。この項目がOFFになっていれば、たとえ最新版のアプリでもAIボタンは表示されません。ただし、この「LINEラボ」は全ユーザーに共通してあるわけではなく、段階的に対象ユーザーへ配信されているため、「設定にその項目がない」という人も存在します。
また、LINEは今回のAI機能について段階的リリースを採用しており、一気に全員へ公開するのではなく、ユーザーの利用状況や地域などに応じて順番に配信している模様です。そのため「周りの人は出てるのに自分だけ表示されない」「急に出てきて驚いた」という体験が人によってまちまちになるのです。
加えて、LINEの仕様上、AI機能が使えるのは“メイン端末”のみという制限もあります。たとえばPC版LINEやiPad版など“サブ端末”ではAIボタンは表示されず、スマホ本体にしか出ない仕様になっているため、デバイスごとに体験が異なる点にも注意が必要です。
出ない人もいる?段階的リリースの実態
「LINEのAIボタン、出てこないんだけど?」と不思議に感じているユーザーも一定数存在しています。実際、LINEのAI機能は2025年現在、まだ全ユーザーに一律提供されていない状態です。これはLINEが採用している「段階的リリース方式」が大きく関係しています。
段階的リリースとは、アプリ運営側が機能を一斉にすべてのユーザーに配布するのではなく、少人数のユーザーに先行的に提供し、問題がないかを確認した上で対象範囲を徐々に広げていく配布手法です。LINEに限らず、InstagramやTwitterなどの大手アプリでもよく使われている方法で、特にAIのような新技術が絡む場合は安全性・利便性・トラブルの検証が優先されるため、こうした“分割配信”が選ばれるのです。
また、表示されるかどうかには端末の種類も影響します。LINEが公式に明言しているように、AIトークサジェストが利用可能なのは「メイン端末=スマートフォンのみ」であり、PC版やiPadなどのサブ端末では対応していません。この仕様を知らないと「出ないのはバグ?」と誤解してしまうこともあります。
さらに、「LINEラボ」の中にあるAI機能のON/OFFスイッチも見逃されがちです。初期状態ではOFFになっている場合が多く、ユーザーが意図的に設定しないとAIボタンは出てきません。つまり、「自分だけ出てこない」という人は、アップデート・端末・設定のいずれかが条件を満たしていない可能性が高いのです。
現時点で非表示・削除はできるのか?
LINEのAIボタンにストレスを感じている人にとって、最も知りたいのは「このボタン、消せないの?」という点ではないでしょうか。誤タップが多く、操作性が悪くなるなら“せめて非表示にしたい”というのは当然の感情です。
しかし残念ながら、2025年9月時点においてはLINEのAIボタンを完全に非表示にする方法は存在していません。これはLINE公式が明言しており、設定項目のどこを探しても、現時点で「AIボタンを消す」というオプションは用意されていないのです。
このセクションでは、「非表示にできない現状」「SNS上のユーザーの声」「設定画面の確認ポイント」などを整理し、どうすれば少しでもストレスを減らせるかを探っていきます。
LINE公式の見解「非表示はできません」
多くのユーザーが気になっている「LINEのAIボタンは消せるのか?」という疑問に対して、LINE公式は明確に「非表示はできません」と回答しています。2025年9月現在、LINE公式のヘルプセンターには次のように記載されています。
「トーク入力欄に表示されるAIアイコンを非表示にする機能はご用意しておりません。」
この一文が示している通り、AIボタンを消したくても、ユーザー側で制御する術は現段階では存在しません。設定メニューをどれだけ探しても「AIボタン表示:オン/オフ」のような項目は見つからず、強制的にトーク画面に表示され続ける仕様になっているのです。
さらに厄介なのは、このAIボタンが単に「新機能への導線」であるにもかかわらず、あまりにも目立つ場所に配置されていること。送信ボタンやスタンプボタンと隣接しており、誤ってタップしてしまうケースが非常に多いのです。
LINEがこのような仕様を採用している背景には、AI機能を積極的に利用してもらいたいという思惑があると考えられます。しかし、ユーザーの使いやすさや意図しない操作への配慮が欠けているという指摘は少なくなく、今後のUI改善が求められています。
現時点で私たちユーザーにできることは、「非表示にはできない」という前提を理解しつつ、後述する誤操作を減らす工夫や、LINEへの要望提出によって今後のアップデートに希望を託すしかありません。
SNSでも不満の声多数「本当に邪魔!」
「LINEのAIボタン、何なのこれ…」「タップミスしてイライラする」「せめて消させて」
こうした声が、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeのコメント欄など、あらゆるSNSで飛び交っています。とくに2025年夏のアップデート以降は、急激にこのAIボタンへの不満が爆発的に増加しました。
ユーザーたちが特に苛立ちを感じているのは、その配置と誤タップ率の高さです。送信ボタンとAIボタンが隣り合っているため、「急いで送信しようとしたら間違えてAIが起動した」「返信しようとしただけなのに変な提案文が出てきた」という不快な体験を多くの人が報告しています。
こうした誤操作の連続によって、ユーザー体験そのものが損なわれており、「便利なはずのAIが、逆にストレスの元になっている」という本末転倒な状況に陥っているのです。
また、「親にLINEを教えている途中にAIボタンが出てきて、使い方がわからず困惑していた」「子どもがタップして意味不明な返信を送信してしまった」など、デジタルに不慣れな世代や初心者ユーザーへの影響も深刻です。
さらに、LINEをビジネス利用している層からも批判の声は多く、たとえば「商談中のやりとりでAIが出てきて集中力が削がれた」「顧客対応中にAI返信が出て、誤送信しそうになった」といった問題も指摘されています。
つまり、このAIボタンはただの新機能ではなく、LINEのUIに大きな“ストレス源”を追加してしまった存在として、多くのユーザーに認識されているのです。
消せる設定はある?LINEの設定項目を確認
「もしかしたら、自分が設定を見落としてるだけでは?」と考えて、設定画面を何度も確認してしまった人も多いでしょう。しかし、結論から言えばLINEの設定画面内に“AIボタンを非表示にする”という項目は存在していません。
LINEには「LINEラボ」という新機能テスト用のメニューがあり、その中に「LINE AIトークサジェスト」のオン/オフ切り替えがあります。これをOFFにすると、確かにAIによる返信提案やスタンプ提案などの機能自体は停止されます。
しかし――ここがポイントです――AI機能が停止されても、AIボタンは画面上から消えないのです。
つまり、「AIの中身は使えなくすることができる」が、「ボタンそのものは常に表示され続ける」という不可解な状態なのです。さらに言えば、LINEの他の機能と違ってカスタマイズや並び替えもできず、AIボタンは固定された位置に張り付いたままになります。
また、ユーザーによっては「一時的に出てこなくなったけど、再度アプリを起動したら戻ってきた」という報告もあり、LINE側が一部のユーザーに対してABテストをしている可能性も否定できません。
結局のところ、LINEユーザー側にはカスタマイズの余地が与えられておらず、このAIボタンに関しては「出てきたらもう付き合っていくしかない」というのが今の現実です。
今すぐできる!AIボタンの誤タップ対策法
AIボタンが削除できないとわかった今、次に考えるべきは「どうやって誤操作を防ぐか」です。誤ってタップしてしまうたびにAI画面が立ち上がり、トークが中断されるのはかなりのストレス。特にLINEは日常的に使うアプリだけに、積み重なるイライラは無視できません。
そこでこのセクションでは、現時点でできる実践的な対策を3つの角度から解説します。
設定で消せないなら、“使い方の工夫”で対応するしかないという前提で、少しでも誤操作を減らす方法を一緒に見ていきましょう。
操作時に意識すべき指の位置とは?
LINEのAIボタンは、トーク入力欄のすぐ右横、つまり「送信ボタン」と「スタンプボタン」のちょうど間に配置されています。そのため、文字を入力してすぐ送信しようとした瞬間に、指先がわずかにズレるだけでAIボタンをタップしてしまうという事態が起こります。
この“誤タップ地獄”を回避する第一歩は、「送信ボタンを押すときの指の角度と位置」を見直すことです。たとえば、今まで親指の腹全体で押していた方は、指の先端だけで“まっすぐ下方向”に押すよう意識するだけでも、誤操作の確率をグッと減らせます。
また、スタンプや絵文字をよく使う人は、右手の親指でスクロールしたり、スタンプ欄を開いたりする動作の中で、無意識にAIボタンを触れてしまうこともあります。この場合は、一度スマホの持ち方そのものを見直すのも効果的です。スマホを片手で操作するスタイルから、送信時だけ両手に持ち替えることで、誤タップ率を劇的に下げることができたという報告もあります。
特に小さいスマホ画面で操作している方は、指が隣のボタンにかぶりやすくなりがちです。普段のタップ動作を少し意識するだけで、誤送信やAI誤起動によるストレスは大きく軽減できます。
スタンプ入力時の誤操作を減らすコツ
AIボタンは、トーク画面に常時表示されているだけでなく、スタンプ使用時にも隣接して配置されているため、スタンプ選択中の誤操作が非常に起きやすい設計になっています。
多くのユーザーは、スタンプ一覧をフリックしながらお気に入りを探すという操作を日常的に行っていますが、このフリック操作が“斜め下方向”にずれると、意図せずAIボタンに触れてしまうケースが多発しています。特に画面を見ずに「感覚で」スタンプを選んでいる人にとっては、かなりのストレスとなります。
このような誤操作を防ぐには、まず「スタンプ画面を開いた後に一呼吸おく」というのがひとつの手です。焦って選ぼうとせず、指の動きをゆっくりにするだけで誤タップは激減します。また、スタンプを“横フリック”で選ぶクセをつけるのも効果的。縦や斜めの動きよりも横スライドのほうが、AIボタンへの接触リスクを避けやすくなります。
さらに、最近はよく使うスタンプを「お気に入り」に登録しておくことで、スクロールを最小限に抑えることができます。使う頻度が高いスタンプを1ページ目に集約することで、そもそもAIボタンの近くまで指がいかないように工夫することができるのです。
こうした小さな行動習慣の見直しが、長期的に見ればストレスの軽減につながります。
「またAI起動した…」と毎回イライラするより、操作方法そのものをチューニングする方が建設的です。
慣れるしかない?使いにくさを軽減する工夫
設定で消せず、位置も変えられないAIボタンに対して、多くのユーザーは「もう慣れるしかない」と諦め気味の声を上げています。しかし、単に「我慢して使う」だけでなく、“慣れを促すための工夫”を取り入れることで、操作ストレスを少しでも和らげることは可能です。
たとえば、「トーク中は右手だけで操作し、左手でスクロールを補助する」「重要なメッセージ送信時は、送信前にボタン位置を目視確認する」など、“ルーティン化”して動作を安定させることが誤操作の防止に大きく役立ちます。
また、AIボタンが表示される位置をあらかじめ意識しておくことで、「誤タップ→イラッとする」の無限ループを断ち切る効果があります。これは心理的なアプローチですが、「ここにあるとわかってる」「触れないようにしよう」と思うだけでも、人間の指の動きは意外と正確になるものです。
さらに、LINEの「ダークモード」や「フォントサイズ変更」などの設定を組み合わせることで、ボタンの視認性を向上させる工夫も可能です。視覚的にボタンが目立つようになれば、無意識のタップも抑えられるかもしれません。
重要なのは、「LINEは毎日使うアプリだからこそ、イライラせずに使い続けられる状態を自分で整える」という視点です。慣れるのを待つのではなく、「慣れやすくする仕組み」を自分の中に作ることで、“AIボタンと上手く共存する”という新たな使い方の道が開けるかもしれません。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- LINEのAIボタンは2025年に登場した新機能「LINE AIトークサジェスト」の一部である
- AIボタンでは返信提案やスタンプ提案、口調変換などが可能
- AIボタンはトーク入力欄のすぐ右横に常時表示される仕様
- アプリを最新版にし、「LINEラボ」でONにすると表示される
- 表示は段階的リリースで、まだ出ていない人もいる
- 2025年9月現在、AIボタンを非表示・削除する設定は存在しない
- 誤タップが多く、SNS上では不満の声が多数見られる
- 設定から消すことはできず、使い方の工夫で対応するしかない
- 誤タップ防止には「指の位置」「スタンプ選びの工夫」「持ち方」の見直しが効果的
- LINEへの要望送付が、今後のアップデートを後押しする可能性がある
日常的に使うLINEだからこそ、ストレスのない操作性は非常に重要です。
現状では非表示にすることができないAIボタンですが、日々のちょっとした工夫で誤操作を防ぐことは可能ですし、LINE側に多くのユーザーが声を届けることで、将来的な改善にもつながるかもしれません。
「我慢する」ではなく「上手に付き合う」ことを意識しながら、LINEのAI機能との共存を前向きに考えてみましょう。